舞台名を未来まゆみというストリッパーの徳永君代は蒸発した男との間に出来た赤ん坊がいる。君代は二枚目の舞台俳優、俊一郎と同棲しているが、彼は旅公演が多い。俊一郎がまた旅に出ることになり、いない間、君代の身の回りの世話をするために、彼の友人の勇次が来ることになった。勇次は君代の大ファンで、いつも彼女の舞台を思いながらオナニーをしていた。一つの家にいれば、君代と勇次は当然、男と女の関係になるが、彼女は無意識のうちに喘ぎながら「シュンのように……」と呟くのだった。勇次が俊一郎に勝っていることといえば、君代を心から愛していることだけだった。それでも、勇次があっけなく射精しようものなら、君代は露骨に不満を表わす。そんな非難が続いて、勇次は君代を組伏せると、彼女はその荒々しさに彼の肩に爪を立てるのだった。文具関係の会社に勤める勇次は君代の家に居続け、会社も辞めてしまう。ある朝、俊一郎から電話が入り、昼には帰って来るという。俊一郎と二人だけにしてくれという君代に、勇次は反論するが結局はおれてしまう。赤ん坊をおぶって近所をぶらつく勇次。肉体的には俊一郎を愛しながら、精神的には勇次を好いている君代。二人の男の間で君代の心は微妙に揺れ動いている……
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公開年月日:1984-04-20