ウラジーミル・プーチンが政権を握ってからの20年間で、ロシア国民の間には深い亀裂が入ってしまった。安定を求め政権を支持する古い世代と、正義と自由を求め政権に異議を訴える若い世代。政府は、すべての反対派に対する弾圧を強化し続ける。公正な選挙を装ってはいるが、候補者は政府の公認がなければ出馬できない。高齢者の在宅投票では社会福士が特定の候補者への投票を促す。反対派への弾圧は、デモの禁止や尾行、盗聴、重要な人物には毒殺さえも試みる。理由もなく逮捕し、刑務所では拷問を行う。才能ある若者たちの中には、自由を求めて亡命する者が後を絶たない。この国には、あとどれだけの犠牲が必要なのか。政権支持派と反対派の双方のインタビューをもとに、ロシアの分断の本質に迫る。
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公開年月日:2022-02-08